2010年5月14日金曜日

I CAN (NOT) ADVANCE

 とりあえずフルブライト奨学金の補欠合格が繰り上がるかどうかの知らせを待ち続ける日々をやめた。相変わらずNorthwesternからはさっさとビザ手続きをしてくれというメールが来ているが、そもそも授業料を払えるアテがないのでそんなんはできんと言わざるを得ない。あくまで俺のような貧乏人の留学はフルブライトとセットである。
 5月に入ってからは留学が決まるかもなあと思って待ち続けていたが、待っていると全然他の事ができない。今日考えたが、そもそも留学することは自分の関心がある分野を究めるための1つの手段でしかないのだから、他にも多数の手段がある。こんなんで俺の歩みを止めるわけにはいかない。
 とりあえず、今年少なくとも夏休み明けまでにやっておきたいことは、俺のつまんない博士論文研究題目をもっと面白いものにする作業である。4月のプレゼンテーションではまだそんなに面白いことを思いついていなかったので、アメリカへの留学とそこでの研究テーマを適当に英語で喋って切り抜けたが、つまんない内容であった。紛争被害者救済のテーマをICTYとICTR使ってやるって言ってもどっちもそろそろ閉店するし、そんなん今まで多くの研究者がやってきたことだ。もう1度言うが、俺は自分の研究テーマがつまんない。
 なので、今日電車に乗ってバイト先に来るまでに考えてたことであるが、ICTYとICTRや、俺が修士論文で採り上げたハイブリッドコートじゃなくて、これからの戦争犯罪法廷として期待されているICCにそろそろ手を出そうかな、と考えている。修士論文を書くときには1年という短い期間で結果を出すこととなったため、どうせやっても設置されたばかりでデータ不足となり、よくある「条文から読み取れる救済の(論理的)可能性はこうですよ」という感じの論文になるかもなあ、という理由であえて避けたのだ。
 今回は3年使って書く感じなので、まだ踏み込まれて無い領域まで突っ込んで話をできれば、もっと俺のテーマが面白くなるかもなあと、電車の中で論文を読みながら考えていた。というわけで、今日からこのブログは「留学するかしないかそんなことはどうでもいい」という態度で記述されていくこととなり、俺もさっさと次へ進むことにした。とりあえず卒業後に大学教員になるつもりは無いので、現段階で学振を取りに行くのは避けようかなと思っている。それよりどこか俺の研究テーマや将来の希望職種に関連あるところで実務経験を積みたいところだ。とりあえずもっと俺の書く博士論文を面白いものにしないと、俺も博士課程に居てつまんないままなので、地道にアイデアを探すことにする。
 ・・・まあこんなこと書いてても「ふん!留学できるようになったらちゃんとするんだからね!」とは言っておこう。事実としてアメリカではだいぶましなロースクールに合格しているわけなのだし。

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