2011年8月1日月曜日

アメリカ生活の始まり

 アメリカに到着した。途中で時間の感覚が分からなくなったのだが、少なくとも10時間以上は飛行機の中(当然エコノミー)だった。
 まずまあ色々失敗した。来る途中の飛行機がとりあえず全てにおいて失敗していた。成田からサンフランシスコ経由だったのだが、その便は3席あるうちの真ん中が俺の席になっていて、両サイドを本当にサイズのでかい男と女に挟まれる形になっていた。成田を出てから少しすると、お休みタイムみたいになって電気が消えて俺も寝ようかなと思ったのだが、無理だった。俺の左に座っていたサイズのデカイ男が、俺の方を向いて寝始めたからだ。つまり目線で言うと左から→↑↑になっていて、しかも俺に配分された座席のテリトリーを完全に侵す形で眠り始めた・・・・。俺は諦めてアオアシラを殺す作業に集中した。途中、右の女がトイレだかに行った時に隣の男を起こして通路まで彼女が出るのを手伝ったのだが、その後に彼女からガムを貰った。
 ようやくサンフランシスコの空港に到着したのだが、結構どこに行けばいいのか説明が無くて当惑した。日本の空港の方が多くの点でまだ親切である。俺の航空チケットが土壇場で変更されたせいでゲートも分からないし、座席も決まっていなかったので冷たい現地ユナイテッド航空のスタッフにいろいろ聞きながらゲートまで行った。飛行機に乗るまでが大変だった。朝10時ぐらいに着いたのだが、休むこともできないままNY行きの飛行機に乗った。そして、この飛行機も意味不明に最悪だった。へー急に決まったのに今度は窓側じゃんラッキーと意気揚々と乗り込み、NYに着くまでに勉強しようっと。そして疲れたら昨日(昨日かどうか不明)一睡もしてないし寝よう・・・。と思っていたのだが、俺の前に座っていた家族連れの子供が本っっっっっっっっっっっ当に大きな声で泣き喚き始めたのだ。それはすさまじいスタミナだった。泣き疲れるという言葉なんてこの世界に存在しないんじゃないかというぐらい延々泣き喚き続けた。しかもしまいにはなぜか前のシートの背もたれから俺たち後ろの3人が座っているところを向いて泣き喚き始めた。本当に勘弁してくれ・・・。全然勉強も睡眠もできなかった・・・。
 サンフランシスコの時間で朝10時に出て、大体6時間ぐらい(この状況で)飛んでやっとJFK空港にニューヨークの夕方6時ぐらいに辿り着いた。もう完全に疲れ切っていたし、うんざりしていたのでタクシーでさっさとNYUの寮に行こうとしたのだが、時間も時間なので渋滞に捕まってしまい、寮の近くに着いたのは午後9時を過ぎたぐらいだった・・・。
 肝心の寮なのだが、欧米の「普通」が良く分からないが、俺は日本の方が大体のアパートが綺麗だと思った。空港から眺めていたアメリカの多くの建物についても同じことが言えるのだが、経年劣化以外の理由で生じた汚れが本当に多くある。ああなるほどここがアメリカなんだなと思わせられた。
 とりあえず部屋まで上がって俺は溜まっている洗濯物を寮にあるランドリーに洗いに行くことにした。そして1時間30分後、乾燥が終わったジーンズのポケットに、最初の飛行機で女から貰ったガムがこびりついているのを発見した・・・。隣のデカイ男みたいにNo thank youって言えば良かったと激しく思った。これが俺の人生におけるアメリカでの第1日目である・・・。

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