2011年6月14日火曜日

2011年度フルブライト奨学生オリエンテーション&レセプションの感想(兼反省会)

 昨日、日米教育委員会事務所と米国大使公邸(大使館の横の屋敷)で2011年度奨学生のためのオリエンテーションとレセプションがあった。
 いきなり反省から入るが、俺は自己紹介の時に俺の研究内容をうまく(かつ短く)伝えられなかったと思う。「移行期の正義」の中に「平和構築」という違うJargonを重ねて説明してしまったので、知らない大多数の人々に非常に胡散臭い印象を持たせてしまった(実際レセプションの時に都市再生機構で働いている人に説明したが、これぞ「胡散臭いと思ってる顔」という顔をしていた)。別に自己紹介ぐらいどうでもいいかもしれない。しかし、レセプションの時に再会した、俺を内定させた面接官と喋った際にも、「面接の時に『そもそも移行期の正義とは何か』といった少し君にとって厄介な話をしたが、今後君が研究を続けていく上で君の研究を知らない人にも君の研究内容を簡潔に説明する技術は必要不可欠だよ。ほら、じゃあ君は何を勉強するためにアメリカに行くのか試しに言ってごらん?」と言われたし、俺は今後この(まだ認知度の低い)分野の専門家になるにあたって短いフレーズで的確に、具体的な研究内容を喋る技術をもっと磨かなければならないと思った。
 これと若干関連していることだが、俺はルース駐日大使と喋るのを完全に忘れた。オリエンテーション中の質問タイムの時に質問すれば良かったのだが、上述した理由で「移行期の正義って何?何言ってんの?」、「平和構築?はあ?」みたいなリアクションをこの人がするかもしれないと思うと、本当にそのやり取りが(まだ俺の説明する技術では)めんどくさいと思ってしまって、時間も限られてるしレセプションの時に回そう回そう・・・と思っていたら気付いたらレセプションが終わっていた。もう会わねぇだろうな・・・。
 とまあ反省することはあったのだが、ほぼ1日缶詰だったオリエンテーションには結構うんざりした部分もあったものの、レセプションは料理も酒もおいしくて素晴らしかった。俺は結構飲んでいたので、他の奨学生以外にも、国務省で働いている日系のアメリカ人(外見は完全に日本人)と、「日本人の祖父から習った日本語が難しいんだけど」とか、かなりどうでもいい話もした。ルースさんと喋りに行けよ・・・。
 とにかく、この1日を通じて分かったのは、フルブライト奨学金は俺が思っている以上にこの世界では特別であるということである。フルブライト奨学生は、自分が奨学生として選抜されたことを自身の生涯における重大な出来事の1つに挙げてもよいだろう。少なくとも、俺は俺の大切な人に話すべきことがこれで1つ増えたと思う。
 

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