2013年11月23日土曜日

作戦変更が(多分)必要な件

 そう言えば今年の招待状を見るとGeneral Paperの方は要約だけで、Specialized Paperの方に50問の多肢式問題になってるような書き方がされてるように見える・・・。にも関わらず国連広報センター(UNIC)のYPP情報だと、


Q:筆記試験はどのような内容ですか。

A:筆記試験は2部構成となっています。
  • 一般筆記:全職種共通で、あなたの国際問題に関する知識と文書作成能力を問うものです。問題は消去法で、英語またはフランス語で受験できます。
  • 専門筆記:あなたの希望職種に関する実質的な知識と分析的思考を問うものです。国連公用語6カ国語のいずれかで受験できます。
 とか書かれてて、去年行われた試験形式のままである。YPPのページの文章だと、

Q: What is the structure of the written examination?
A:
The written examination consists of two papers:
  • The General Paper, which is the same for all job families, tests your drafting abilities and/or your knowledge of international affairs; this part can be drafted in either English or French.
  • The Specialized Paper, which tests your substantive knowledge corresponding to the job family you are taking the exam in and your analytical thinking; it can be taken in any of the six UN official languages.
という感じで、"knowledge of international affairs"に関する問題が問われる可能性を示唆している。
 しかし、実際に届いた招待状だと、

Exam Format/Content:
As advertised, the examination in each job family will consist of a General Paper and a
Specialized Paper. The General Paper is the same for all job families and applicants will be asked to summarize a text. The Specialized Paper varies by job family, and consists of the
following:
Finance: 50 multiple choice questions, 3 mandatory essays, and 6 short questions;
Administration: 50 multiple choice questions, 2 mandatory essays, and 10 out of 12 short
questions;
Public Information: 50 multiple choice questions, 2 mandatory essays, and 5 short questions
Statistics: 50 multiple choice questions, 1 mandatory essay, and 8 short questions,
Legal: 50 multiple choice questions and 3 out of 6 essays.

と書かれていて、General Paperの方はサマリー問題だけとも解釈可能な記述がされている。

そしてついにYPPの公式ページでも明確に

The General Paper 

* is the same for all job families, and 
* applicants will be asked to summarize a text. 
* Maximum score for General paper (summary): 150 points 


The Specialized Paper 

* is different for each job family in both substance and format. 
* All Specialized Papers include 50 multiple choice questions which will serve as first eliminatory portion. 
* In case of a large number of candidates, certain parts of the Specialized Papers other than the multiple choice questions may also be eliminatory.



 と記述され、マークシート方式のテストはGeneral Paperではなく、Specialized Paperの方でやることになった(らしい)と言及された。昨年度に比べてこれは大きな変更と言って良いと思う。つまり、俺が去年のPolitical Affairsの試験後の感想で書いたような国連組織の一般的な理解よりは、今年のテストでは各専門分野の知識を問われる問題として、マークシート方式のテストが使われる可能性があるということだ。
 毎年YPP試験の形式は変更されているようなので、実際12月3日に受験してみないと分からないが、個人的にはこれは受験者にとって対策しやすくなった変更だと思う。試験当日に去年と同じでGeneral Paperに課されていたマークシート問題がそのままSpecialized Paperの方に移されただけ、ということになると困るのだが・・・。まあ、何より3か月ぐらい前に言って欲しかったわけであるが。各国40位以内の猛者ならこの変化ぐらい対応してみせろということなのだろうか。

2013年11月7日木曜日

MH4地雷縛り用テンプレ

 MH4の感想の最後で、期待されたオンラインプレイがどうしようもない連中の巣窟になっていて、我々通常のプレイスタイルを有している立場からは不快感が募らない日が無い方が珍しい状態になっていることは言及した。今日はMH4オンラインプレイの「地雷縛り用テンプレ」なる行動様式をまとめたので記載しておく。地雷縛りでMH4をプレイしたい場合は下記を参照。
  1. ハンターの名前はできるだけ、「ゆうた」、「ゆうと」、「キリト」、「エレン」、「ひろと」に設定すること。これらの名前にしたくない場合はファーストネームをひらがなで入力。他の名前の使用は許されない
  2. 武器は「エイム of トリック」か改造ギルクエで入手した「輝剣」を使用すること。「エイム of トリック」の強化は「エイム of イリューズ」までしか認められず、「輝剣」を使用する場合は、たとえ生産武器の方が優れていたとしても「輝剣」を使用すること。
  3. 装備はゴア一式、ゴルルナ一式、チートで手に入れたミラバル一式、チートで手に入れたスキル不発動の無意味な混合装備から選択すること。他の装備は許されない。特にチートで手に入れたスキル不発動のクソ混合装備は地雷ポイントが高く、評価できる。
  4. 旅団クエストを進めることは許されない
  5. オンラインでは必ず他人の集会所に入り、無言でクエストを貼ること。既にホストがクエストを貼っていたとしても無視して貼ること。
  6. 他の人が何か苦言を呈してきたら、「てつだって」、「いこ」、「はやく」のいずれかの言葉をテキストチャットを通じて発すること。「ハチミツください」は使い古されており、地雷プレイをしていることがばれてしまうため注意。現在ではむしろ「改造ギルクエください」、「ギルクエください」の方が地雷ポイントが高く、評価できる。これら以外の発言は許されない
  7. クエストが始まったらベースキャンプで待機するか、延々採取のみを行うこと。無理してモンスターを狩りたい場合は、操虫棍の場合は跳躍からの乗り攻撃ばかりを狙うこと。大剣の場合は振り回しと切り上げのみを使用すること。他の行動は一切許されない。また、必ず乗り攻撃は失敗すること。
  8. 死亡してしまった場合はベースキャンプで放置。放置したくない場合は無言で切断すること。やる気を見せることは許されない
  9. 他のプレイヤーがモンスターを討伐したら全速力で剥ぎ取りへ向かうこと。他のプレイヤーに妨害されても無言で剥ぎ取り続けること。
  10. クエスト終了後は上記5に戻りまた無言でクエストを貼ること。他の人が苦言を呈して退出したら自分も退出して新しい寄生先を探し、上記5に戻ること。
 実に体感では4割以上の人々がこのような縛りプレイをしているので驚く限りである。是非このような厳しい縛りを付けてプレイしている素晴らしいハンターの方々には、我々のような愚昧の徒の与り知らない場所で更なる高みへ飛躍して頂きたいので、このような卓越した人格を持つ方々に、我々のような無知蒙昧の輩が使用している集会所から退席して頂くシステムを、カプコンに至急開発して頂きたいと願うばかりである。

2013年11月1日金曜日

2013年国連YPPのLegal Affairs 用推薦図書に関する雑感

今年のLegal Affairs用の推薦図書(というか実際には図書じゃなくて国際法条文そのもの)に関する(8番目以外の)雑感が下記。

1.The Charter of the United Nations

高確率で持っている条約集の最初に入っていてなぜか日本のポケット六法にすら確実に入っている国連憲章。2条4項、2条7項、6章ちょっとと7章大部分(と純粋な法学的視点からはこれがないと国際秩序が始まらない103条)は覚えていて当然じゃないと困る。

2.The Convention on the Privileges and Immunities of the United Nations

国際法主体としての国連について規定した条約。国連の法人格と国連職員に与えられる特権免除に解する理解が必須。一般的に「国際機構」単独で講義を構成しない場合は教育機関だと「国際法の主体としての国際機関」の時間に教える。問題の作り手としてはケーススタディで絡めやすく、実際配布されているYPPの過去問でも(多分試験作成者がにやにやしながら)その手の事例を作っているので、国連損害賠償事件、国連経費事件についてのICJの勧告的意見は読んどくべき。

3.The Universal Declaration of Human Rights

いわゆるUDHR。「国際人権法」という講義があったら担当教官は高確率でICCPRやICESRの前に部分的でも触れる国連総会で採択された宣言。ここに示されている内容を100%守っている夢のような国は世界中どこにも存在しないことは自明だが、それでも国際人権法の(象徴的な意味も含めて)最上位の法源には違いが無いので、国際人権法上の問題に関して論文を書く場合は法源っぽく言及するのが常套手段。

4.The Geneva Convention of 1949

いわゆる「ジュネーブ諸条約」でこっちは「国際人道法」の最上位の法源の1つ。国際人道法兄弟のもう一方の片割れである「ハーグ陸戦条約(ハーグ法)」が戦争の「方法」を規律することを重視するのに対し、こっちのジュネーブ法は戦争の「対象」を規律することを重視する。特に現代的な文脈では「戦時」と「平時」、「戦闘員」と「非戦闘員」の境界が曖昧になっていることもあり、4つ目の文民の保護に対する条約が大切。ロースクールだと教員は「戦闘員」と「非戦闘員」の現代的な区別に関する終わりのない議論で法の不確定性をアピールして無理して盛り上げようとする。

5.The 1982 United Nations Convention on the Law of the Sea

国際海洋法の最上位の法源。所謂「排他的経済水域」とか「領海」とかいう言葉の意味はこの条約を見ればわかる。日本は海洋国であることもありマニアがいっぱい居る。これも事例問題にしやすい。

6.The annual resolutions of the United Nations General Assembly on Oceans and the aw of the sea

上記の海洋法上の問題に関する国連総会決議(の数々)。今回のような試験でまともに相手にすると「実際は6問中1問しか出なくてしかも他の3つの方が簡単で選ばなかった・・・」という展開になるのが怖い。もっとも筆記試験の次の面接で面接官が国際海洋法マニアで「君は国際海洋法の問題は解かなかったが云々」みたいな展開になるともっと怖い。

7.The 1969 Vienna Convention on the Law of Treaties

いわゆる「ウィーン条約法条約」で、通りを歩いているおっさんおばさんは(国連憲章に比較して)まず知らないが何気に国連憲章と並ぶくらい国際法にとって大切かもしれない。特に「条約の留保」については、これに関する問題で世界中の国際法学者達が期末試験で学生達を苦しめようと舌なめずりしている。