2013年1月28日月曜日

炭酸野郎

 俺はアメリカに居た時に炭酸が欲しい病にかかっていた「炭酸野郎」だったと思う。振り込まれるフルブライト奨学金を使って毎週3本ぐらいは150ミリリットルサイズのペットボトルの炭酸飲料を購入していた、ということを今日日本に帰って初めて飲んだ7UPを飲んで思い出した。日本で7UPを売っているメーカーがサントリーだったということも今日初めて知った。
 7UPはどう考えてもスプライトと競合しているが、1つ良いところを上げると炭酸が気持ち(2時間ぐらいは)スプライトより長持ちする点だったと思う。本当に気持ち程度である。アメリカのスプライトは開封して2日目の夕方ぐらいにはもう炭酸が全く感じられなくなっていたりしたので、俺は7UPの方が好きだった。炭酸飲料というのはつまる所「炭酸」という部分に価値の大部分が(99セントの缶だったら70セントぐらいは)あると思うので、いかに炭酸が長持ちするかという点は評価において大きなウェイトを占めると思う。流石にA&Wのルートビアなどは味の点で駄目なのだが。
 アメリカで俺が最も飲んだ炭酸飲料は間違いなく(大学に置いてあった自販機の関係で)ペプシなのだが、最も好きになった炭酸飲料は間違いなくドクターペッパーである。どう考えても体に悪い味なのだが、そこが好きなのだ。コーラの風説に代表されるように、炭酸飲料を飲めば「骨が溶ける」とか言って多くの子どもたちが実は全く頼りにならない母親に叱られる以上、炭酸飲料などいっそのこと味からして「体に悪い」と言わしめんばかりの存在になった方が良いのだ。
 俺のルームメイトは途中から(俺からすれば)底の浅い話すだけ無駄な野郎になって、「朝はジムに通ってるしプロテインも飲みまくっているんだよね、その上夏休み中もインターンしているし、なんて僕って『善良』なんでしょう!」みたいなアピールを露骨にする人間だったので、「毎日非実在害獣を殺しまくっているしドクターペッパーも飲みまくっているんだよね」という俺は、(彼らのような「善人」からすれば)全く異なる生物として捉えられていただろう。残念なことに俺は気持ち悪いプロテインなんかより、もっと日本のコンビニがドクターペッパーを売るようになって「駄目」な飲み物をたくさん増やして欲しいと思っている。

0 件のコメント:

コメントを投稿