2012年12月7日金曜日

俺は国連YPP試験の野郎をぶちのめすことに決めた

 この前国連YPP試験(Political Affairs)を受けた。

 俺の負け。

 今年から導入されたマークシート方式のInternational Affairsの試験は範囲が広過ぎるため、コンスタントに点を稼ぐためにはもっと国連の組織関係を理解する必要がある・・・という問題点が浮かび上がった・・・のだが、実はこの展開は事前に予測していたので正直どうでもいいサマリーとマークシートの結果はそれ程俺の関心事項ではない。「ああやっぱりな」ということが確認できただけである。
 問題はSpecialized Paperという、3つの長文エッセイと7つの短文エッセイ処理の方で、こっちができなかったことが苛立たしい。「できなかった」というのは、「意味不明だった」というわけではなく、時間が足りなかった、という方が正しい。問題は全部それほど難しいわけではなく、3つの長文は(1)国連は民主主義を促進すべきか、(2)紛争予防の意義と課題、(3)正義と平和の関係について論じよ、と言った内容で、それぞれ実際に辿った勝ち筋を言うと、

(1)については① RussetのDemocratic Peace論の紹介、②人権と民主主義の関連(国連憲章前文と第1条の内容)を踏まえた重要性、③民主主義を安易に導入することの弊害(e.g. 紛争後ボスニアで起こった民族主義の助長)、④ParisのIBLからの類推(e.g. MacedoniaとSouth AfricaにおけるConsociational Democracyの実践への言及→制度構築による課題の克服が可能)、⑤結論、

(2)については、①紛争予防の5つの類型、平和構築、予防的人道支援、予防外交、予防的展開、予防的武装解除について言及、②紛争予防の課題(ここで時間節約のために予防外交特化でアナン前国連事務総長のスーダンにおける予防外交上の役割と課題に言及)、③結論、

(3)については①典型的な「正義と平和」の目的の違いを強調する(やや時代遅れな)立場の紹介(次のパラグラフでシエラレオネのロメ和平合意(1999)への批判について言及する典型パターン)、②①で紹介した立場の問題点I(移行期の正義を正しく理解できない)、③問題点II(長期的な平和構築の眼目を正しく理解できない)、④結論(法の支配の確立と人権保護といった点で相補性があることを強調)

 という論証がそれぞれ見えたのだが、時間管理のため他のWMD取締やPKOの課題などの7つの短文エッセイを先に行ったので、上述したように実は最も3問の中で簡単だった(2)を犠牲にしなければならなかった。
 この結果は苛立たしい。何が苛立たしいかと言うと、知識の問題ではなく、俺の英語能力が問題だ、というより根本的な能力不足という課題を俺に突き付けたからである。もっと具体的に言えば、俺の英語には正確性とスピードが足りない。確実に理論を形にするための力と速さが無い。全ての問題を解いた反面、まだ伸び代がある論証しかできていない。これが実に苛立たしいんだよ
 俺がYPP試験を完膚なきまでに叩き潰すためには、自分の英語にスター・プラチナのような「スピードと正確性」を持たせる必要がある。息をするように英語を使う必要がある。今の俺にはその力が欠けているため、俺はYPP試験に負けたと思う。
 まだ2013年1月になっていないが、もう2013年の俺の目標の1つは決まった。それは「俺の英語にスピードと正確性を持たせて、国連YPP試験の野郎をぶちのめすことができるようになる。」である。

1 件のコメント:

  1. 是非合格出来ることを祈っております。ただ合格することは勝つことではなく一緒に働くことを意味するので、将来の仲間やパートナーをぶちのめす気持ちはなくした方がいいと思います、、

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