2011年7月7日木曜日

蕎麦

 アメリカより日本で食べた方がかなりの確率で美味しいものの筆頭が蕎麦だろう。と思ったので蕎麦を食べてきた。
 食べ過ぎた。量というより普通のざる蕎麦を大盛りにして食べたので、質の点で途中で飽きてしまうという問題が発生した。しかし結果的にはもう半年以上は蕎麦の顔も見たくないという状態になったので、これでアメリカで蕎麦を食べたくならずに済む。
 東京には蕎麦屋が多い(と思う)。俺はかなりの確率で東京で蕎麦を食べている気がする。つゆは濃い。濃い味以外の特徴として、関東の蕎麦屋では高確率でそば湯が食後、もしくは食中もう大部分食べ終わったのでしょう?というのを見計らったかのようなタイミングで出てくる点が挙げられる。しかも説明無しで登場する場合もあるので初体験の人は大変である。俺の場合はそこら辺の食券を買って頼むシステムの蕎麦屋で、俺がまさに鴨南蛮を食べ終わらんとしたときにすっと店のおやじが急須のようなものを持ってきて「蕎麦湯です・・・これをつゆ・・・・しゃい」とか、途中何を言ってるのか分からないような説明を受けて困惑した覚えがある。まだ食べ終わっていなかったので、「これでつゆを割って下さい」という意味なのかと思って、なるほど関東のつゆは濃いからな、だったら最初から薄いつゆにしろやそしてもっと早く持って来いやと思ったのだが、隣で食べていた人をこっそり見ると、食べ終わった後に残ったつゆの中に湯を入れて飲んでいるのが見えた。
 戦慄が走った。東京のざる蕎麦のつゆなどは本当に醤油みたいなものである。それを飲むなどこの人は大丈夫なのかと思ったが、これは試してみるチャンスだと思ったので、後で絶対ググってこいつが大丈夫なのかどうか暴いてやろうと思いながら、食べ終わった後彼の真似をして鴨南蛮の残りのつゆの中にどばどば「蕎麦湯」と呼ばれる液体を入れて飲んだのが俺と蕎麦湯の出会いであった。
 調べてみるとニューヨークにもSoba-yaという「小学五年生」とかの漫画で登場してきそうな安っぽい名前の蕎麦屋があるらしい。ニューヨークのそばつゆは薄いのか濃いのか楽しみである。少なくとも今は全然行きたくないが。

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