2011年12月22日木曜日

三羽目がやったようです

査読付き論文の掲載が決定した。時間が無い中無理やり作った感はあるが、一応言及するべき点は言及したとは思う。
 他方で問題だと思うのは、ある一定の活動等を総括して表現する「特別な言葉」(Technical Term)を上手く見つけて定義できなかった点だ。例えば非常に根本的な話だが、Transitinal Justiceは日本語にすると「移行期の正義」が一般的(そもそも領域自体一般的じゃないが)な表現だが、これは日本語としては本当に不細工だし、意味が分からない。
 まず「移行期」という言葉は何が「移行」するのか分からない。仮に何かつけるとすれば「体制移行期」になると思うが、それよりも日本語の意味として「移行」という言葉が中立的なニュアンスを含んでいると思うので、実は現状多くの人権侵害が発生した社会が平和裏どころか、あらたな人権侵害の形(スリランカやルワンダの「一方的な」勝者による正義)を持ってして「移行」していることを表現できていない点が問題である。「社会体制変動期の正義追求活動」ぐらい言わないと正確性が出ないが、これだと長過ぎる嫌いがある。「移行期の正義」という言葉がある程度正統性を持っているのは、「これまで多くの人間が同じ日本語でTransitional Justiceを表現してきた」という理由のみだと思うが、俺はこれは(俺を含めて)学者の怠慢だと思う。
 今後の課題はもう少し、「誰でも分かるような言葉」で自分の考える概念をいかに表現するかということである。次回はもう少し時間をかけて文章を書いてみたいと思った。

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