2011年1月31日月曜日

病院への道程 (1)

 俺はハサンと病院へ行くためタクシーを待っていた。俺は無言だった。ハサンは時々小石を蹴りながら後ろの川を流れる小魚を見ていた。何で英語とシンハラ語しか喋れないこいつと一緒に理事長の見舞に行かなくてはならないのか。聞けばハサンは理事長が拾って来たスリランカ人らしい。薬を捌く時に使えるとか、海外に個人的な繋がりを持っているとか、噂があった。もっとも真偽のほどはこいつの年齢ぐらいに曖昧だ。それに見た目も目に宿る幼い光のせいで、外人のくせにどちらかと言えば人懐っこい感じがして、とても暴力団員とは思えない。
 俺はくそったれな仕事を早く終わらせたいと思いながら体を震わせた。くそったれが。このくそ寒い中なんであんなじじいの見舞に行かなければならないのか。あいつが勝手に撃たれたんだろうが。くそが。くそじじい。死ねばいいのに。俺は煙草が吸いたくなってきたが我慢した。理事長は煙草を嫌っている。
 口から煙のような白い息を吐きながらしばらく待っていると、ようやくタクシーが来た。ドアが開くや否や後ろの席に体を投げるようにして乗り込み、「北沢総合病院まで」と言って体をちぢこませるようにして座った。むかつくことにハサンは寒さを感じているのかどうか分からない顔だ。ドアを閉めるとタクシーは道路を滑るようにして発車した。
 俺は車のラジオから流れる演歌を耳に、窓から黙って外を見ていた。俺は車の窓から景色を見るのが好きだった。自分が自分以外の力で動いていることを感じることが好きだった。このままくそじじいの所に行かずにのどかな国道をドライブして欲しいくらいだ。ハサンのくそ野郎が居なかったらそうしていたかもしれない。子どもの頃、よく父親に連れられて卸売市場へ野菜を売りに行ったことを思い出す。
 「ハウオォールドゥアーユゥウ」 突然俺の回想はおっさんのダミ声で破られた。俺はハサンを見たがハサンはきらきらした目で前方を見つめている。「ハウオォールドゥアーユゥウ」もう一度ダミ声が聞こえた。俺でもハサンでもないとしたら運転してるおやじか。
 俺は無視することにした。このおやじもどうせ構ってくれタイプの運転手か何かだろう。それ以上におっさんのカルチャースクールだか通信教材だかで習ったようなたどたどしい英語が苛立たしい。深夜に仕事が終わって家に帰り、誰も居ない真っ暗な台所の冷蔵庫からビールを取り出すおやじの姿が浮かんだ。安っぽい照明の下で、録画したNHKの英語講座を観ながら1人ビールを飲むおやじの姿。
 「ハウオォールドゥアーユゥウ」しばらくしてさっきより大きい声でダミ声が聞こえた。ハサンはちらっとこちらを見る。「32。こいつの年齢は32らしいよ。」俺はハサンの年齢なんか知らないが適当に流すために適当なことを言った。「ハウオォールドゥアーユゥウ」おやじは繰り返した。「だからこの外人の年齢だったら32だって。」「ハウオォールドゥアーユゥウ ファッチュウゥユゥアネィム」「32だって言ってんだろ。俺は28。」「ハウオォールドゥアーユゥウ ファッチュウゥユゥアネィム」俺はハサンを見た。ハサンもきらきらした目で俺を見た。ろくでもない展開にいらいらしながら俺はハサンにあごで合図した。ハサンは薄笑いを浮かべながらうなずいた。
 "I'm twenty two" 「オーリィアリィ。アイムフィフテーファイブ フゥウェアァイズヨォウァホォームタァウン・・・」俺はハサンの年齢に内心驚きながら再び窓の外に目をやった。外人が珍しいのだろう。適当にこいつらに話させておくことにした。日本の厚かましいおやじに良くある反応だ。
 ぼつぼつと繰り返されるハサンとおやじの苛立たしい英会話を聞きながらタクシーが河川敷沿いの道路を走っているとき、ふと風景が過ぎるスピードが速くなっているような気がした。近くに建物が無いから分かりにくい。しかし信号待ちで停車している2台の車を対抗車線に入って抜き去り、そのまま信号を無視して直進した時に、俺は自分の感覚が間違っていないことに気付いた。
 「おっさんおっさん。何信号無視してんの?捕まるよ?」おやじは無言でさらにスピードを上げて前方の車を抜き去った。先ほどから沈黙が続いている。おやじはさらに交差点で一番右の右折レーンへ車を進め、すぐさま左にハンドルを切り返して信号待ちしていた車を抜き去り、直進した。体が大きく揺れる。
 「何やってんだよてめえ。ふざけんな。車を停めろ!」 おやじは沈黙のまま前方を見つめている。今何キロ出ているのか気になってメーターを見ようとするが、ごちゃごちゃしていてどれがメーターか分からない。俺は上部の取っ手を握りながら中腰で立ち、仕切り板をがんがん殴った。「停めろ。車を停めろよ!ここで停めろ!」おやじは無言で走り続ける。間違いなく120キロ以上は出ているだろう。対抗車線に入って前方の車を抜き去って行く。最悪なことに道もめちゃくちゃに走っているらしい。本来なら30分もあれば着くのだが、既に1時間以上車の中に居る。車は交差点の信号を無視してタイヤの音を立てながら右折し、中腰で立っていた俺は遠心力で窓に叩き付けられた。
 どうにかしてこの状況から抜け出した方が良い。こいつは狂っている。俺は目まぐるしく過ぎる風景を見ながら今どこを走っているのか検討を付けようとした。と、左を向いた時にふいにハサンのきらきらした目とかちあった。ハサンは沈黙を保っている。俺はこのどうしようも無い奴と一緒に車の中に居ることを呪った。俺は中卒だしこいつと話すことさえできない。くそったれが。俺は左右に激しく揺られながらこいつを殴り飛ばしたい衝動を必死で抑えた。こいつのきらきらした目が潰れるまで殴りたい。ラジオからはディスクジョッキーの笑い声が聞こえていた。
 この状況は俺を苛立たせた。不安定にした。父親の姿を思い出すからだ。小さい頃俺を軽トラで市場まで連れて行った父親。俺が泣いても無視して野球中継を観続けた父親。俺の母親を呪いながら泣いていた父親。自分より年下の人間にぺこぺこ頭を下げる父親。俺の前でうんこを漏らした父親。俺が誰だか分からなくなり骸骨のような顔になって苦しみながら死んでいった父親。
 自然と懐のナイフに手が行っていた。どうなってもいいからこいつを後ろからめちゃくちゃに刺してやろうか。その後でハサンもめちゃくちゃにしよう。もううんざりなんだ。俺は。こいつにはもううんざりなんだよ。やめてくれよ。もう。やめてくれ。やめろやめろやめろ。ハサンの目が俺の懐に伸びた右手を見つめていた。
 ハサンが突然中腰になって前方の仕切りを喚きながら殴り始めた。こいつと出会って初めて目にする光景が、俺を黙考から解き放った。と、俺が前方に目をやり、仕切り越しに横断歩道を渡る子供達の列を目にした瞬間、ぐしゃ、という音が響き、色とりどりの布の塊がフロントガラスをかすめて消えて行った。
 「おい!!車を停めろ!停めろ!停めろ!!」ハサンも早口で何かを絶叫していた。おやじは表情を微動だに変えないまま、400メートルほど進んで狭い道へと入り、道路の隅に駐車した。そしてシートベルトを外し、運転手の制服を着たまま、細い路地へと消えて行った。俺とハサンは状況に飲まれてシートに凭れていた。
 しばらく沈黙が続いた。サイレンが後ろを通過する音が聞こえると、俺とハサンは後ろを振り向いた。道路では車が行き交っていた。どうするか。俺はすぐにドアを開けて逃げ出したい衝動に駆られながら、必死に頭を回転させた。やばい状況だ。いかれたひき逃げ犯は車を捨てて逃走し、車内には目下抗争中の組の暴力団員が2人。1人は薬の販路を握っているかもしれない。
 2度目のサイレンの音が聞こえた。もう警察の現場検証が始められているのだろうか。早く行動しなければ。早く、早く、早く・・・。俺は落ち着こうと努力していた。
 突然、混乱している俺をよそにハサンがドアを開けて外に出た。俺は逃げ出そうとしているのかと思い、こいつを止めるべく急いで外に出た。ハサンの姿が見えない。消えた、と思い車の反対側へ回ると、ハサンが土下座のような恰好になっていた。「お前、こんな時に何やってんだ!」ハサンは無言のまま今度は直立して何かをつぶやき、また同じ恰好で平伏した。何かの宗教かもしれない。このくそ野郎。俺は正午に近い時間だったことと、路地がさびれていたことに本当に感謝した。
  
 

2011年1月28日金曜日

MHP3 マイセット装備 (3)

 また新しい装備を作った。なんとなく俺が希望するスキルの70%ぐらいは実現できたと思う。


1.匠ランナー耳栓装備

武器スロ1 研磨【1】
ダマスクヘルム 防音【1】×2
レックスSメイル
ダマスクアーム 強走【1】
ダマスクコイル 強走【3】
レックスSグリーヴ
王の護石(匠5、火属性攻撃-8) 研磨【1】

斬れ味レベル+1、ランナー、耳栓、砥石使用高速化

双剣用の匠装備。実は荒天を使う前に使用していた匠装備を改良したものでもある。


2.ランス汎用匠装備

武器スロ1 鉄壁【1】
荒天【冠】 早気【2】、匠【1】
荒天【衣】
ガンキンUアーム 早気【2】
ダマスクコイル 早気【2】、鉄壁【1】
荒天【袴】 鉄壁【2】
龍の護石(研ぎ師8、ガード性能5)

ガード性能+2、斬れ味レベル+1、スタミナ急速回復、砥石使用高速化

以前書いた風圧無効匠ランスを違うお守りを使って強化したもの。珠を付け換えるといろいろバリエーションを持たせることができ、斬れ味レベル+1、ガード性能(最低でも+1)、砥石使用高速化の3つを基本スキルとして最低限残したまま、力の解放、ガード強化、風圧無効、スタミナ急速回復などを追加スキルとして付けることができる。ここに書いているのは性能+2とスタミナ急速回復を共存させたパターン。


3.匠狩猟笛2 (検証中)

武器スロ不要
ベリオUキャップ 忍脚【1】
荒天【衣】
ベリオUアーム 鼓笛【1】
ベリオUフォールド 跳躍【3】
荒天【袴】 忍脚【1】、体術【1】
龍の護石(匠5、笛9)

回避距離UP、斬れ味レベル+1、笛吹き名人、隠密、体術+1

見た目の統一感を残しつつ、俺が狩猟笛を使う際に欲しいスキルの75%ほどは実現できた装備。・・・と思っていたのだが、実際使ってみると体術は最初から必要ないので良いとしても、隠密が期待に反して無意味な場合が多いので、まだ改良の余地がある。


4.ライトボウガン用装備

武器スロ1 達人【1】
レウスSキャップ 速射【1】
レウスSレジスト 属攻【1】、攻撃【1】
エスカドラアルマ 攻撃【2】
エスカドラフォルス 速射【3】
エスカドラスクレ 属攻【3】
龍の護石(回避距離6、達人9)

回避距離UP、連発数+1、攻撃力UP【小】、属性攻撃強化、見切り+1

属性ボウガン用装備をライトボウガン用に調整したもの。武器スロ1で会心にマイナスを持つ凶針に合う。別に武器スロは無くても見切りが消えるだけなのでスロットが無いボウガンでも問題は無い。


5.連射弓用集中ランナー装備3

武器スロ不要
シルバーソルキャップ
シルバーソルレジスト 体力【1】
ネブラUガード 短縮【3】
シルバーソルコート 痛撃【1】、強走【1】
シルバーソルレギンス 短縮【3】
王の護石(スタミナ4、腹減り-2) 強走【3】

弱点特効、集中、ランナー、攻撃力UP【小】、通常弾・連射矢UP

シルソルを使って以前の連射弓用装備を全面的に改良した装備。個人的にはもうこれで完成としてもいいかもしれないと思う。問題があるとすれば貫通弓用装備と異なり防御スキルが無い点だろうか。

2011年1月26日水曜日

お疲れ様でした。

 この1週間でNorthwesternとの2度目の面接も終わり、完全に受験そのものが終了した。と同時にPS3がYLOD(Yellow Light of Death)という、非常に有名な故障をしてしまった。割とお先真っ暗な故障のタイプらしい。
 実はPS3も俺のフルブライトとLL.M.へ向かう一連の戦いを支えてきたと俺は考えている。個人的な精神論だが、努力する奴は努力するほど努力しない時間を作り出すのがいろいろな意味で難しくなる。別にガリ勉なんでそれでも良いという人や、それで良いという類の目標は存在するのだろうが、少なくともその場の発想や想像力が必要になる戦いを求められる場合は、おそらくガリ勉一辺倒だと労力に見合った結果を得られないだろう。頭が疲労で凝り固まっていては対処できない勝負がある。
 俺の場合は努力で蓄積された精神的な疲労を解消する具体的な手段がアドパでモンハンをすることだった。目標に向けた努力に嫌な部分というのは、自分の得意分野であっても存在する。英語が得意であっても4時間ほどの拘束を強いられるTOEFLを何度も受け続けるのは疲れるし、TOEFLの場合は俺のように遠隔地での受験を強いられるという特殊な状況に耐える必要もある。受験料も一回2万5千円ほど。ほぼ新品のPS3と同額だ。人によっては10回以上この受験料を支払ったという人も居る。フルブライトを受験した人の中には何人も職を持っている人が居るが、そうした人たちもそれなりの苦労を味わうことになっただろう。
 こうした苦労と向き合い、目標へ向けた努力をマネジメントするための具体的な手段こそが、努力を放棄する時間をわざと作ることだと考える。より積極的な意味で遊ぶことが必要になる、と思う。別に意識的、目的的に遊ぶ必要は無いのだが、少なくとも俺の2010年度の努力には遊ぶことが必要だった。多分こうした遊ぶことに対しての客観的な目というのは、今後「学生」の身分を失くしたときによりよく理解されるのだろうと思う。

2011年1月18日火曜日

気が抜けた

 実は昨日密かにVirginiaに出願し、文字通り今回の受験に関して全ての大学に何も提出するものが無くなったので、今日はかなり気が抜けてしまっている。といっても今日もいつもどおり朝4時30分という、殺人的な時間に起床してちゃんと仕事に向かったが。この時間に起きて極寒の中始発に近い電車にちゃんと毎日乗る人は乗ってくるので感心する。
 しかしちゃんと頭は腐っているので、電車の中で「アオアシラが大変です×2」が「アオアシラが変態です×2」だったら面白いのにとか考えながら出勤していた。まあ今日1日ぐらいは頭が腐ってても大丈夫かな・・・。

2011年1月17日月曜日

最近のアドホックパーティーのモンハン部屋について思うこと

 MHP3のモンハン部屋がMHP2Gの時と最も異なる点は、クエストを貼る人間が何のクエストまたはモンスターを狩りに行くのか言わないという悪習が蔓延している点である。体感だが全体を通じて6割以上、部屋によっては無言部屋でも無いのに俺以外誰もクエスト名またはモンスター名を言わないろくでもない部屋もあった。
 これはマナーが悪いから起きている問題ではなく、頭が悪いから起きている問題である。カプコンの開発者が本当にアドパでモンハンをやっている人の状況を理解しているなら、集会所で装備を換えられるように調整したかもしれないが、やはりユーザーと開発者の間にはどうしてもギャップがあるので、そこは実装してくれなかった。そのため、依然としてMHP3においても装備を換えるためには一度家に戻る必要がある。何を狩るのか言わずに貼られた場合、一度クエスト内容を確認した後、家に戻る必要があり、MHP2Gの時に一度書いた通り、イベクエだった場合などは本当に時間がかかる。しかも無言で馬鹿みたいにクエストを貼り続ける人間だけはそのクエスト用の準備をしているという、他人への配慮の無さが浮き彫りになる。貼られたクエストがMGSのイベクエなどの場合は本当にたまったものではない。
 この悪習を正当化するために、「いや俺キーボード持ってないんで」とかいう要領の悪い人も居るかもしれない。しかし、そもそもアドホックパーティーにおける意思疎通手段がTCかVCに限定されている以上、最低限コントローラーでも可能なTCで意思疎通できることがアドパを行うための条件なのだ。TCでの意思疎通に問題があるのはユーザーの責任である。しかもキーボードは買おうと思えばそこらのファミレスのランチ並に安い値段で買える。俺が使っているのは980円で売られていたものだ。中学生だろうと余裕で買えるだろう。
 なぜMHP2Gの時とMHP3の時でこれほど差があるのか。1つ個人的な仮説を立てるとすれば、「MHP3でアドパを利用するのが初めてであり、かつそれ以外でオンライン環境でゲームをすることが無い」人が増えたことだと考える。例えば上記のタイプに該当する人が初めてアドパを使ってモンハンをやろうとした場合、PS3は購入するがキーボードは別に要らないと思うかもしれない。なぜなら他にオンラインゲームなんてしないし、年齢層が低ければもしかしたら自分の使えるパソコン自体持っていないかもしれないからだ。その結果、コントローラーを使って無理してTCを行おうとするため、挨拶が「よろ」や「こん」など意味不明の(俺がホストだったらその段階で蹴る)短い挨拶になったり、打ち込むのが手間になるため無言で貼るなどの頭の悪い行為を行うこととなる。MHP2Gは過渡期には割合コアな人間しかアドパに残らなかった印象があるので、俺がやっていた時期にはもうこのような「ライトユーザー」がMHP2Gに飽きた頃だったのかもしれない。
 それではこのような「ライトユーザー」が自分のくだらない悪習を正当化するためにはどこの部屋へ行けばいいのか?答えは簡単で、自分で「無言部屋」を建てるか、「無言部屋」と書かれた部屋に入って無言でクエストを貼り続ければ良い。これで万事解決。わざわざ980円という大切な大切なお金を出してキーボードを買いに外に出なくて済むし、ゲームを行うためだけにわざわざ抽象化された見ず知らずの他人を顧みる必要も無い。自分で建てた「無言部屋」が一番良いかもしれない。何ならフルルナ太刀だろうがBC警備員で寄生しようが、自分(だけ)の思い通りにゲームができるだろう。まあ少しやればアドパに来る意味が分からなくなるかもしれないが。 

2011年1月13日木曜日

フルブライト奨学金内定者説明会 in Tokyo

 1月11日に東京の事務局でフルブライト奨学金内定者説明会に参加した。合格発表がまだまだ先の大学が殆どなので全然確定していない情報だが、今年度は俺が含まれる大学院留学プログラムは全員で23名居るらしい。同じプログラムといっても全員年齢もバックグラウンドもばらばらで奇兵隊みたいな感じだ。
 個人的に面白かったのは明石康さんがフルブライト奨学金受給者の用いるJ-1ビザに課せられる「留学後に2年間の自国滞在義務を果たさないとアメリカで就職や居住はできない」という要件を未だに満たしているのか分からないという話だ。実はこの要件には面白い抜け道があり、たとえニューヨークの国連事務局であっても、あくまでアメリカの私企業などではなく、「国連職員」として勤務する場合は形式的にはアメリカで働くことも可能だということだ。またあくまで就労や居住に課せられる要件なので、詳しく経緯は知らないが、アメリカでの就学は可能らしい。
 なので、留学後コロンビア大学へと進み、そのまま国連職員となってしまった明石さんは、(要件を満たしているかは別にして)少なくともフルブライト奨学生として留学した後日本で2年間滞在するという過程をそのまま経たわけではないらしい。これは俺にとっては朗報である。最初から俺は国際機関で就職するつもりだからだ。まあ今のところ日本の博士を投げ出すつもりはないので、アメリカで色々話を聞いててやっぱりそっちがいいなーとか、高田純次みたいなフラフラ感を持ち始めても安心ということだ。今のところ俺はフラフラするどころかガチガチだが。

2011年1月10日月曜日

MHP3 マイセット装備 (2)

 前回のマイセット装備に少し調整を加えて改良したり、新しいものを作ったりした。なおこのブログで紹介される装備は、いつか述べたように全て男用で見た目の統一感を重視したものである。なので例えば荒天を使う時は頭をダマスクにしない(できない)。


(1) 高級耳栓素で匠武器専用シルソル

素で匠武器 体力【1】
シルバーソルヘルム
シルバーソルメイル 攻撃【2】
シルバーソルアーム 防音【3】
シルバーソルコイル 防音【1】×2
シルバーソルグリーヴ 防音【3】
龍の護石(聴覚保護5、速射3)

高級耳栓、攻撃力UP【中】、弱点特攻、業物

素で匠武器専用のシルソル。耳栓があると攻撃の手を休めなくて済む。特に最初に出会った際の確定で咆哮を出す多くの龍には、スラッシュアックスだと属性解放突きのファーストアタックを決められて気持ちいい。


(2) 旧金色・真に近い装備

武器スロ1 全開【1】
荒天【冠】 短縮【3】
荒天【衣】 
ディアブロSアーム 抜刀【2】
ダマスクコイル 短縮【3】
荒天【袴】 匠【1】×2
王の護石(溜め短縮1) 抜刀【2】、抜刀【1】

斬れ味レベル+1、力の解放+1、集中、抜刀術【技】

旧金色・真一式の匠抜刀集中スキルに近い構成の装備。勿論基本的には大剣専用。


(3) 砲術運用匠ガンランス装備2

武器スロ不要(砲術【1】×2)
荒天【冠】 研磨【1】×3
荒天【衣】
ガンキンUアーム 鉄壁【2】
ダマスクコイル 砲術【1】×3
荒天【袴】 匠【1】、研磨【1】
王の護石(ガード性能3) 砲術【1】×3

砲術師(武器スロ2で砲術王)、斬れ味レベル+1、ガード性能+1、砥石使用高速化

前回の砲術ガンス装備をさらに砲術運用のために強化したもの。特にガンチャリオットはスロット2の龍属性ガンスなので、大砲やバリスタを強化する砲術スキルと合わせて対ジエンモーラン戦に向いている。


(4) 連射弓用集中ランナー装備2

武器スロ不要
陸奥・覇【烏帽子】 達人【3】
陸奥・覇【胴当て】 強走【1】
ネブラUガード 強弾【3】
ネブラUコート 強弾【1】×2
陸奥・覇【具足】 強弾【3】
王の護石(スタミナ3、特殊攻撃-5) 達人【3】

見切り+2、集中、ランナー、通常弾・連射矢UP

連射弓用の集中ランナー装備を強化したもの。強弾珠を散弾珠に付け換えるだけで拡散弓運用装備にもなる。


(5) ボウガン用装填速度装備2

武器スロ不要
ディアブロUキャップ 属攻【1】
ディアブロUレジスト 達人【1】、早填【2】
エスカドラアルマ 早填【2】
エスカドラフォルス 早填【2】
エスカドラスクレ 属攻【3】
龍の護石(達人9、回避距離6)

回避距離UP、装填速度+2、属性攻撃強化、見切り+1

胴をディアブロUに換えたボウガン用装備。カオスウイングや凶針に向いている。何よりディアブロUとエスカドラの色が非常に合う。

2011年1月7日金曜日

MHP3で気に入っている太刀TOP5

1位 カラミティペイン(攻撃力:200、龍属性:23、スロット1)

なぜか3本もある最終強化系の龍刀(というか残り2つは鎌と薙刀)の中、そして全太刀の中で最も気に入っているのが、何度か「MHP3 感想」に登場したこのカラミティペインである。見た目は残念だが、何より音がいい。あの意味不明な鎖のチャリチャリがたまらない。初見の古龍を葬っていった1本。


2位 飛竜刀【銀】(攻撃力:210、火属性:26、スロット2)

感想で俺が絶賛した太刀。基本性能、スロット数、見た目、全てにおいて高い水準のこの1本は、まさにMHP3における太刀使いの希望。相変わらず対ウカムルバスの最終兵器。


3位 王牙刀【伏雷】(攻撃力:210、雷属性:24、スロット1)

終焉を喰らう者で俺(というか多分大多数の太刀使い)が持って行った太刀。ジンオウガ武器に共通するかっこいいのかかっこ悪いのか不明なギミックは健在。上記の2本同様、斬れ味レベル+1を発動させた状態での白ゲージは長い方なので、まあやりたい人は汎用にもできる。


4位 夜刀【月影】(攻撃力:180、スロット2)

前作でも攻略用として優秀だったが、今作でも非常に優秀。各モンスターに対して「最適」ではないが「適切」な対応ができる。まだ属性武器が揃っていない場合はとりあえずこれを持っていくと安心。


5位 六花垂氷丸(攻撃力:200、氷属性:30、スロット無し)

今作での氷属性の有用性を考えると、この太刀は非常に惜しい性能だと言わざるを得ない1本。後日配信される予定の鉄砕牙が氷属性でない場合は、太刀は氷属性武器には恵まれていなかったと言える。しかし、崩刀を除けば氷属性はこれしか選択肢が無いので、多くの太刀使いはジンオウガ2頭や、もしかしたらジエン・モーラン戦でこれを振るうことを余儀なくされたかもしれない。

2011年1月4日火曜日

2011年の標的

 新年1回目のブログ更新ということで、昨年度は事情があって1年の目標を6月に立てるということになったが、今年は1月に立てておく。

(1) 全米トップ10に入るロースクールのLL.M.に合格する。

 昨年度から継続中だが相変わらず俺が勝つ気でいる。


(2) 合格した大学院を首席で卒業する。

 2回目の首席卒業はアメリカで。

 
(3) 論文を書く。

 アメリカに行くまでの半年と、アメリカに行ってからの1年の本懐であり俺のやるべきこと