タイトルは国際法の授業で隣に座っているナイジェリアから来た女の子の俺に対する台詞である。J.D.とは言っても別に俺がめちゃくちゃ英語がネイティブ並みにできるとか、勉強が死ぬほどできる様を評したものではなく、俺の見た目(日本人全般の見た目か・・・?)が子供っぽいのでJ.D.の学生と思われていたのだ。
J.D.はLL.M.の学生に比べて平均年齢が低い。アメリカだとそのままストレートにJ.D.に来ると、大体日本で言う修士1年の年齢になるので、22~23歳ぐらいである。なのでJ.D.は実際のところ英語ができるぐらいで実質的にはLL.M.の学生に知識の点で負けていることもある。特にNYUのInternational Legal StudiesではLL.M.の方がまともなこと喋ってるんじゃないかという場面が多い。J.D.にICCのProsecution Unitで働いていた奴や既にPh.D.を取った奴が居る可能性は低いが、ここのLL.M.にはそんな奴らが結構いるのだ。しかも国際法の場合、英語になっただけでやってる内容は日本の法学部で教わる国際法と実質的に変わるわけではない。半面J.D.は通常ロースクール2年目ぐらいで人生で初めて国際法に触れる人も居る。Jose先生という結構面白い経歴を持つ国際法の先生もLL.M.がJ.D.の学生の自信を破壊してしまう可能性があるとか言っていた。
というわけでこの「J.D.かと思ってた」という台詞は良い意味も悪い意味も両方含まれているだろう。俺が女だったら多分喜んだかもしれないが。同居しているインド人にも見た目が若いと言われてしまった(そして多分なめられている)し、俺は本当にガキ臭い野郎らしい。着実にスネークとかローランドみたいなおっさんになる道を辿っているとばかり思っていたのだが、どちらかと言えば今のところ吉岡清十郎寄りの道を辿ってしまっているらしい。
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