先ほど、New York University Furman Hall 600号室にてInternational Finance and Development Programの最終試験となる面接審査を行った。フルブライトの時とは異なり、かなり急な日程だったのではっきり言って無茶があるなと思っていたが、思ったより英語の面では問題がなかった。というより、そうでなくては困るのだ。日本国内のフルブライト奨学金はこの「英語ができる奴」という比重がものすごく高いウェイトで、そこで他のできない奴と差をつけることができるのだが、ここは天下のNYUである。英語ができるのはそもそも大前提で、中身で勝負しなければならないのだ。
一応役に立つか分からないが俺が聞かれた内容は下記の通りである。
なぜIDLOに行きたいのか
日本の大学院で何を勉強していたのか
Ph.D.では何を扱うつもりか
将来どこの機関で働きたいのか
俺がNYUで何を勉強しているか
ILHRの方は書類審査に通ったのか
Simon Chestermanを知っているか← 若干Irregular過ぎ。全く俺は書類で触れていないのによく捌いたよ。
3対1の戦いだったのだが、俺はそんなに上手くいかなかったかもなと思う。2人居た男のうち1人はそもそもPeacebuildingという概念自体知らない(し、しかもフルブライトのTransitional Justiceの定義をした時とは違ってそれが何なのかも聞いてこない。聞けよ。話したけど)で、ものすごく俺に対する不信感を持っている様だったし、もう1人の方も俺が何をやっている人間なのか不信感がいっぱいだったと思う。
ただ、毎度のことながら、もう1人居た女の人の「Simon Chestermanを知っているか」という質問に少し救われた。Chestermanは、平和構築を真面目に勉強していればかならずどこかで出会う類の大物の1人である。実は昔はNYUのロースクールで教鞭を取っていたのだが、数年経つとNYUのシンガポールプログラムの方に移り(なぜ移ったのかは不明。地域研究とかか・・・?)、今年俺が入学してからこっちの学長が「奴はシンガポール国立大学の法学部長に就任した」というメールを送ってきた。つまりNYUでは俺は残念なことに彼に会えない可能性の方が高い。本当に残念である。
・・・という感じの話をして、俺が彼の名前と"You the People"(ParisのAt War's Endまでは行かないが読んでおくべき本)という彼の主著について明言したので彼女に対する感触は非常に良かった。総合的にどうなるかは不明(多分ILHRの方との兼ね合いもある)。2日程度で準備をした割にはよく戦ったとは思うが。
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