2010年6月23日水曜日

自分にとっての学問

 実は自分にとっての学問はまだ高校生になったぐらいの感覚である。世間的には大学4年で学問を終了することが普通みたいになっているが、個人的には修士過程を終了してやっと中学生を卒業したという感覚だろうか。そもそも社会制度上の高校2年生の終わりぐらいからまともに勉強を始めたので、まだぜんぜん勉強をしていない感覚がある。
 うーん、なんで高校2年生の終わりに勉強を始める気になったのか、思い出せない。国立の大学に行くという目標はあったかもしれないが、それがどんな利益を俺にもたらすのか全然考えてなかったような気がする。その割には毎日2時間睡眠であとは新聞を配って勉強という歪んだスタイルだったので、その生活を持続させたモチベーションはどこから来たのか、母親の死を消化するための行動か、漠然とした未来への展望か、何なのか分からない。今のように明確な動機を同定した後に行動に移すというスタイルとは全然違った方法で毎日苦しみながら勉強をした。
 皮肉なことに、今のように明確な動機を持っている俺は昔のわけも分からず自分に苦役を課していた自分を欲している。

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