2011年8月19日金曜日

フルブライト奨学金の「全額給付」の詳細について

 フルブライト奨学金は一応「全額給付」が基本となっているが、内定後にもらう黄色い紙も、最終的に決定した後にもらうIIEからのTerms and Conditionsも、"mandatory fee"は払うとか、結構広い解釈も可能なのではないか・・・という書き方がされていて分かりにくい。そこで今回は実際にどれだけ出たのか(今の段階で出ているのか)記載しておこうと思う。


フルブライトが直接大学に支払うもの

(1)授業料(Tuition)
 これは文句なしに全額出た。ロースクールは半期で約200万という、意味不明だと言わざるを得ないぐらい高い。教科書と家賃と食費と生活費が全部込みで更に生活している場所がNew YorkかBostonなどでこの額だったら初めて妥当になる金額だと思う。

(2)保険料(Insurance)
 これも全部カバーされた。フルブライトも独自の保険がかかる仕組みだが、NYUなどはそれでは足りないので大学の保険に入らないといけないらしい。この「大学が指定してくる保険」の料金も"mandatory fee”に含まれるらしい。

(3)履修登録費用(Registration Fee)
 全く謎の項目だがNYUだと500ドルを超えていた・・・。ぼったくりもいいところだが、これも上記した"mandatory fee"に含まれるらしいのでカバーされる。



フルブライトが直接大学に支払うわけではなく、フルブライターが定期的に受け取る金銭から大学に支出しなければならないもの

(1)家賃(House Rent)
 たとえ大学の寮で、Student Accountで授業料などと同列に請求されていたとしても「フルブライトが大学に直接支払う金銭」ではなく、「フルブライターがフルブライトから受け取る金銭」で賄う必要がある。それではどこに住んでも住んだところに合った金銭が支給されるのか、というと、そういうわけではなく、地域ごとに固定された額がフルブライターに支給される仕組みになっている。例えば俺の場合、NY州という枠になるので、「生活費」として支給されるのは月々1805ドルである。これは例えばその他の食費なども含んで「生活費」としているので、フルブライト奨学金以外に全く金の当てがない場合、この額で賄える場所を自分で探し出さなければならない。「自分で」と強調したのは、フルブライト奨学金が住む場所を紹介してくれるわけではないからである。これは奨学生に内定した(あるいは内定するつもりの)人は覚えておいた方がよい

(2)電気代や水道代等 (Living Cost)
 上記した通り、これも「生活費」で賄えるようにしなければならない。もっとも、アメリカの場合はもともと家賃が電気代や水道代込で設定されている場所が多いので、それほど困ることではない。ただし携帯電話の料金は別である。

(3)教科書代等の学費(Academic Fee)
 これも基本的には定期的に受け取る金銭を自分が管理して支払う。

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