2011年8月23日火曜日

New Yorkの住環境について

 フルブライト奨学金の詳細について述べた際に強調した通り、たとえフルブライターであってもNew Yorkの住環境というものはいろいろ考慮しないと痛い目を見る可能性がある。何より、家賃が意味不明に高いのだ。日本の水準からすれば「月10万も払ってるのにこの程度なの?」と言われてもおかしくない。もっともこのNew Yorkという都市は、日本のセブンイレブンやローソンで230円とかで売っているサンドイッチに7ドルぐらいの額を付けてしまう、まさに金が全てを支配する場所なので、この場所では意味不明な家賃も不条理ではないのかもしれない。
 さて、俺個人の住んでいる大学の寮は、他と比較すれば(家賃の点に関してのみだが)「まだマシ」な部類に入るようだ。New Yorkではそこそこまともな場所に住もうとすると、1カ月の家賃で1800ドル以上を取る(獲る)場所などざらにあるらしい。学生寮ですら1カ月2000ドルを取る(獲る)場所があるらしく、日本人の感覚からすればとても「学生」にアドバンテージを持たせる料金設定とは考えられない。
 以前述べたとおり、俺の暮らしている部屋は家賃が安い代償として強制ルームシェアなので、数日前まで生粋のアメリカ人J.D.の学生と、もう学位とNY州の弁護士資格を獲り終わってこれからローマへ行こうというLL.M.の留学生が住んでいた。俺は大学生の時も強制的な部分的ルームシェアの状態で4年間過ごしたので、この3人の生活はそこまで不快というわけでもなかった。何よりJ.D.の学生は夏休み中だったこともあり、(俺も出不精だが)俺以上に引き籠りになっていたので気配そのものがなかった。
 しかし、彼らが8月の途中で消えて、新しくインド人が入ってきてから、やっぱりこの「強制ルームシェア」は安い家賃の代償だったなと思わされた・・・・。このインド人、本当にうるさいのである。夜10時ぐらいに料理を作りだして鍋などをガンガン叩きつけたり、11時以降に他のインド人?らしき人々と謎の言語で大声で喋るのだ。自分の部屋で喋れよと思うのだが、なぜか共用キッチンのある場所で喋るので丸聞こえである・・・。なるほど、引き籠りのルームメイトは引き籠りの方が良いらしい。

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